今回は女性からの評判がいい服10選というテーマでお届けしたいと思います。僕も日頃からいろんな服を買うのですが、やっぱり褒められると嬉しいですよね。
ただ、万人に受ける服というのはなかなかなくて、ある層には好評でも、別の層にはあまり評価されないということも少なくありません。
特に分かりやすいのが、男性目線と女性目線の違いによる評価軸の差です。この点に関しては、僕自身もよく壁にぶつかっています。例えば、男性が好きな服には、ミリタリー系やワーク系、古着など、男らしさを感じるものが多いですよね。一方で、女性はそういった服をあまり得意としない傾向があり、もう少し小綺麗でシンプルなものを好む傾向があります。そもそも、男性に求めるファッション像がまったく異なるんですね。
僕もその違いにはうっすら気づいてはいるのですが、服好きとしてはやっぱり冒険したくなります。その結果、女性からの評判がいまいちだったり、奥さんから評価されなかったりすることも少なくありません。そこで今回は、そういった情報をしっかり解説していきたいと思います。
あらかじめお伝えしておきたいのは、今回紹介するアイテムが決してNGというわけではないということです。アイテム自体には罪はなく、あくまで男性と女性で好みが異なるだけなんですね。今回は、女性目線で「このアイテムはあまり評判が良くなかったな」というものを紹介していきます。
もちろん、ファッションを楽しむ上で「自分が楽しいことが一番」という考え方もありますし、僕自身もその気持ちはよく分かります。ただ、ファッションは第三者の目線を意識して、好印象を得たいと考える方も多いと思います。そういった方にとっては、女性視点の意見も非常に重要になってくるので、ぜひ今回参考にしていただければと思います。
ここからは、具体的に女性からの評判があまり良くなかった服を、約10点ご紹介していきます。ただし、女性と一口に言ってもさまざまな方がいるので、全員が全員苦手というわけではありません。とはいえ、いろいろな意見を聞く中で、過半数以上の方が「うーん」と微妙な反応を示したアイテムを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ファー付きのアウター
まず1点目は、ファー付きのアウターです。首元にファーがついたダウンジャケットやコートですね。最近はあまり見かけなくなりましたが、かつてはフード部分にファーがついたダウンや、色気のあるコートにファーが使われていることもありました。ただ、男性がファーを身につけると、高評価にはつながりにくい印象があります。
実は僕もファー付きのアイテムはあまり好きではなく、これまで一度も購入したことがありません。それでも、過去にスタイリングで紹介したことはありましたが、その際に奥さんからの評価が微妙だったこともあります。ファーがついていると少し派手に見えたり、ワイルドになりすぎたりするので、扱いが難しいアイテムなんですね。
とはいえ、どうしても着たい場合は、ファーが取り外せるデザインを選ぶといいかもしれません。そうすればシーンに合わせて調整できるので、失敗しにくいと思います。ぜひ覚えておいてください。
ミリタリージャケット
続いて2点目は、ミリタリージャケットです。例えば、モッズコートやファティーグジャケットなどですね。男性はこういったアイテムが好きな方が多いですよね。僕自身も大好きで、モッズコートもファティーグジャケットも愛用していますし、自分のブランドでもミリタリーテイストのアイテムを作っています。
ただ、ゴリゴリのミリタリー感があるものは、女性ウケがあまり良くない印象です。例えば、オリーブカラーの古着のモッズコートやファティーグジャケットは、「それ着てどこ行くの?」と思われがちなんですね。ポケットが多かったり、シルエットがだらんとしていたりして、カジュアルすぎる印象を与えてしまうのが原因かもしれません。
とはいえ、メンズファッションにおいてミリタリーやワークテイストは切っても切り離せない要素です。そのため、色をブラックやネイビーにしたり、素材を上品なものに変えたりすることで、現代的な雰囲気にアップデートされたアイテムを選ぶのがポイントです。
例えば、ファティーグジャケットのポケットを4つから2つに省略するだけでも、やりすぎ感が軽減されて、女性からも理解されやすくなります。ゴリゴリのミリタリーアイテムを選ぶ際は、こうしたポイントに注意すると、バランスを取りやすくなると思います。
レザージャケット
続いて3点目は、レザージャケットです。このアイテムについては、僕のでも何度もお話ししてきました。僕自身、レザージャケットが大好きで、これまでに6〜7着は購入してきました。男らしさがあり、憧れのミュージシャンが着ていたりすることで、魅力を感じる方も多いですよね。
ただ、その魅力はなかなか女性には伝わりにくいようです。特にライフスタイルとの兼ね合いで、レザージャケットが活躍する場面が限られることが理由のひとつです。例えば、バイクに乗る方や、バンド活動をしている方にはぴったりかもしれませんが、日常生活で「今日はレザージャケットがちょうどいいな」というシチュエーションは、意外と少ないんですね。
僕もお気に入りのレザージャケットを持っていますが、実際に着る機会は年に数回程度です。こういった点からも、女性からすると「いつ着るの?」と疑問に思われやすいアイテムなのかもしれません。
年々ライフスタイルが変わり、子供ができると、レザージャケットを着る機会が減ってきました。意外にも、奥さんから「それ着てどこ行くの?」という反応をされることが多く、自然と手が伸びなくなってしまいました。レザージャケットにはバイクやバンドといったイメージがあり、女性の中にはそうした先入観を持つ人も多いため、日常着としての理解を得るのが難しいアイテムなのかもしれません。この点を頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
最近では、カバーオール風やカーコート風のレザージャケットが登場し、僕も少し興味があります。ただ、今は購入を控えようと思い、ブレーキをかけています。
チェックシャツ
次に4点目はチェックシャツです。僕のでも何度もNGアイテムとして取り上げてきましたが、最近はトレンドとなり、さまざまなブランドからリリースされています。従来の「おじさんぽい」チェックシャツではなく、今っぽいデザインのものも増えてきました。僕自身も今シーズン、2枚ほどチェックシャツを購入しました。ユニクロのグリーンベースのチェックシャツは雰囲気が良かったですし、ドメスティックブランドのものも試しました。
しかし、残念ながら女性から見ると「チェックシャツ」というカテゴリ自体の印象は変わらず、あまり好まれないことを改めて実感しました。男性としてはヴィンテージライクな雰囲気や、ダサかっこよさに魅力を感じることがありますが、女性にはなかなか理解されにくい世界観です。ニューバランスのスニーカーやバブアーのビデイルなども、かつては女性に理解されにくいアイテムでしたが、今では評価が上がり、多くの女性も取り入れるようになりました。
ただ、チェックシャツに関しては、まだそこまでの変化は起きていないと感じています。どんなにおしゃれなデザインでも、女性から見れば「おじさんぽいチェックシャツ」と大差なく映ることがあります。ファッションが好きな男性は、この点を頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
シャツの第2ボタンまで開けて着るスタイル
続いて5点目は、シャツの第2ボタンまで開けて着るスタイルです。これは女性からの評価がかなり低いですね。僕自身、7年ほど前にイタリア系ファッションにハマり、多くのブランドを買い漁っていました。その頃は、カッタウェイカラーのシャツを第1ボタン、さらに第2ボタンまで開けてセクシーに着るのが流行していました。しかし、当時は何も言わなかった奥さんから、後になって「あのスタイル、ちょっとチャラかったよね」と言われました。
日本人の女性の多くは、男性にセクシーさを求めていない傾向があります。イタリア人ならサマになるスタイルも、日本人が同じように取り入れると違和感が生まれやすいのです。特に大人世代が肌の露出を増やすと、清潔感を損ねることにつながります。さらに、そこにネックレスを合わせると、よりチャラく見えてしまうため注意が必要です。時代の流れによってファッションの評価は変わりますが、肌の露出に関しては慎重になったほうが良いでしょう。
続いて6点目はボトムス、特に太めのカーゴパンツです。これは女性からの評価が微妙なアイテムの一つですね。若い世代では太めのパンツを履いている人が多いので違和感は少ないですが、30代中盤以降になると「やりすぎ感」や「だらしなさ」を感じさせることがあります。40代になると、ただの「だらしないパンツ」と見られがちです。
僕自身もカーゴパンツが好きで、過去にユニクロUの太めのカーゴパンツを買いましたが、奥さんから「ちょっと太すぎない?」と言われました。大人世代の男性には、過度にワイドなシルエットは受け入れられにくい傾向があります。特にミリタリー系のオリジナルデザインはシルエットがかなり緩いため、清潔感を損ないやすく、女性からの評価が低くなりがちです。
サイズ感も重要です。大きすぎる服はだらしなく見えるため、オーバーサイズの流行が落ち着いてきた今、トレンドに振りすぎないことが大切です。
最後に7点目は小物、特にリングやバングルなどのアクセサリーです。これも女性には理解されにくいアイテムの一つです。男性はこうしたアクセサリーが好きですが、女性からは「やりすぎ」と見られることが多いですね。
小物
僕も本当に大好きなんですよ。学生時代にはクロムハーツが流行っていて、憧れでしたね。「いつかはクロムハーツを身に着けたい」「たくさん揃えたい」といった願望もありました。そのほかにも、シルバーアクセサリーが流行っていた時期があります。やっぱり、男性にとってアクセサリーは欠かせないアイテムの一つだと思います。
ただ、女性の評判はあまり良くないんですよね。僕もよくバングルなどを紹介することがありますが、特に夏場は手首が寂しく見えるので、何かしらアクセサリーをつけた方がいいとお話ししています。でも、これは男性やファッション好きの人の感覚であって、女性視点で見ると「ない方がいい」という意見が多いんです。ゴツく見えたり、過剰な色気を演出しすぎるのがあまり好まれないようですね。そういう点を考えると、アクセサリーはつけない方が無難かなと思います。
ちなみに、我が家では「バングルやリング一つくらいならOK」という意見ですね。ファッションが好きな女性だと「似合っていればいい」「やりすぎなければいい」と考える人もいるので、1〜2個くらいなら問題ないこともあります。このあたりはバランスが大事ですね。奥様や彼女に相談してみるのもいいかもしれません。ただ、基本的には「つけない方が間違いない」というのは確かなので、注意が必要です。
特に、バングルや指輪に関してはギリギリですね。結婚指輪くらいにとどめた方がいいと思います。僕自身、結婚10周年を迎えたときに結婚指輪を新しくしました。あえてファッションリングっぽいデザインにしたので、アクセサリーとしても違和感なく使えています。ただ、それでもアクセサリーの着用は3点までにしています。本当はもっとつけたいんですよ。ピンキーリングなんかもつけたかったりするんですが、やっぱりやりすぎるとトゥーマッチな印象になりますし、僕ののコンセプトとも合わないので、あえて控えています。
特にピアスやネックレスなど、顔まわりのアクセサリーは評判が良くないですね。これは避けた方が無難です。男性視点で見ても「ちょっとチャラいかな」と思うこともありますし、取り入れるのが難しいアイテムの一つです。もちろん、自分の世界観をしっかり持っている人が個性として取り入れるのはアリだと思いますが、世の中の9割くらいの人は、大人の男性がピアスやネックレスをつけることに抵抗を感じるのではないでしょうか。このあたりは意識しておいた方がいいと思います。
メガネ
さて、次に8点目ですが、メガネですね。これもよくやってしまうんですが、カラーレンズ入りのメガネはあまり評判が良くないですね。僕がかけているメガネもカラーレンズが入っていますが、実はそんなに濃くはないんですよ。サングラスのように濃いレンズになると、やっぱりチャラく見えてしまいます。女性にとって「色気」と「チャラさ」は同じカテゴリに入るようで、評判はイマイチですね。もちろん、夏にドライブしたり海に行くときなら問題ないですが、日常的なおしゃれとしては受けが良くないと感じます。僕自身、鏡で確認して「チャラいな」と思うこともありますしね。このあたりは注意が必要なアイテムだと思います。
とはいえ、僕はメガネが大好きなんですよ。カラーレンズも好きなので、レンズの濃度を調整しています。今使っているのはゾフのブルー系レンズで、ほぼ透明に見えるくらいの薄い色味にしています。これくらいならそこまで違和感はないですね。ただ、濃いカラーレンズはチャラく見えやすいので、女性からの評判が良くないという点は頭の片隅に置いておいた方がいいと思います。
高級な腕時計
次に9点目ですが、高級な腕時計ですね。これはまた僕自身も持っているので、ちょっと心苦しい部分ではありますが、女性には全く理解されません(笑)。もちろん、時計が好きな女性もいますが、最近はApple Watchを使う人が増えましたし、スマホで時間を確認できるので、時計にこだわる人自体が減ってきているように思います。
男性でも世代によって価値観が違いますね。僕は40代前半ですが、同世代でも高級時計に憧れる人はそれほど多くない印象です。僕の周りでも、高級時計を買っている人はほとんどいません。逆に、40代半ば以上の世代になると「良い時計を持ちたい」という欲がある人が多いですね。ただ、やはり女性からの理解は得にくい部分ではあります。
時計にそんなにお金をかけるのかという点については、やはり理解しにくい部分があるのかなと思います。特に女性目線から見ると、デザインの違いがそれほど分からないこともあり、何十万、場合によっては何百万もかける価値観は理解しづらいかもしれません。そのため、この点は頭の片隅に置いておくと良いと思います。一方で、Apple Watchなどに関しては比較的理解を得られやすいので、バンドを変えて楽しむのも良いかもしれません。また、高級時計を持つことが男のステータスやファッションの必須条件とされる時代も、今ではそれほど意識しなくてもいいのではないかと思っています。
とはいえ、僕自身はこの時計を買って本当に良かったと思っていますし、一生付き合っていくアイテムだとも考えています。ただ、もし今ゼロベースで購入を考えるとしたら、少し疑問に感じるかもしれません。そのため、無理をして高級時計を買う必要はないと思います。むしろ、そのお金を使って他のアイテムを丁寧に揃えていくのも悪くない選択だと思います。
足元
さて、最後の10点目は足元についてです。素足にローファーを履くスタイルですが、もちろん完全な素足ではなく、ベリーショートソックスを履くことが一般的です。また、ビットローファーと呼ばれる金具付きのローファーもありますが、これらのアイテムは女性からの評価があまり良くないことが多いです。
コインローファーに関しては、ベーシックな革靴であり、比較的印象が良いアイテムです。しかし、素足で履くスタイルや、丈を短めにして素足感を強調するスタイルは、女性からの評判があまり良くありませんでした。僕自身も、イタリアファッションが流行していた頃にこのスタイルを取り入れていましたが、女性目線では理解しづらい文化だったのかもしれません。それよりも、ソックスを履いた上でローファーを合わせる方が、バランスが取れていると感じます。
例えば、ホワイト系のソックスにローファーを合わせたり、グレー系のリブ入りの靴下と組み合わせることで、より理解しやすいコーディネートになります。ビットローファーに関しては、特に難しいアイテムですね。アパレル業界の人やファッション好きな男性には人気のアイテムですが、僕が購入を検討した際、奥さんに尋ねたところ即NGでした。ゴールドの金具がチャラく見えたり、バブリーな印象を与えたりすることが原因のようです。そのため、こういったアイテムを購入する際には、パートナーと相談しながら慎重に選ぶのが良いかもしれません。
ということで、今回は「女性からの評判が良くなかった服10選」というテーマでお届けしました。もしかすると、これは完全保存版になるかもしれませんね。知らず知らずのうちに買ってしまいがちなアイテムが多かったのではないでしょうか。僕自身も、今回紹介した10点のほとんどを実際に購入し、取り入れてきました。ある意味では失敗とも言えますが、決してそうではありません。ファッションは、必ずしも女性目線で楽しむことが正解ではなく、自分が好きであったり、テンションが上がるものであれば、それも一つの正解です。そのため、自分のスタイルを貫くのも全然アリだと思います。
とはいえ、さまざまな価値観のもとでファッションを楽しむ方もいるため、女性や第三者の意見を取り入れてスタイルを構成するのも一つの考え方です。特に、僕ら大人世代にとって、このバランス感覚は非常に重要だと思います。もはや、一人よがりなファッションをしている場合ではないという意識も、どこかにあります。そのため、今回の内容を頭の片隅に置きつつ、自分なりのファッションを楽しんでいただければと思います。